[info]『たびのキロク』頒布場所変更のおしらせ

合同サークル「るいとうふ」のミタ+ハク本『たびのキロク』について、頒布プラットフォームをBOOTHからPictSpaceに変更しました。
(※本誌の通販頒布は終了いたしました。詳細はOFFLINEをご参照ください。)

●新頒布先 → るいとうふの本

頒布価格に変更はありませんが、ピクスペでは送料込み価格を選択しているため、実質の値下げとなっています。
お手数おかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。


 なお、この措置は先般報道されたPixivのセクハラ訴訟の内容、およびその対応がトリガーとなっています。
 以下、いちおう紙丑個人の考えです。

・先日発表されたPixivの声明が典型的な形だけの謝罪の範囲にとどまっている点
・特に「本件については皆様への詳細なご説明がかないませんことをご理解くださいますよう」の部分が、加害者のよくやる典型的な予防線である点
・社内教育の徹底を謳いながら、2018年頃の永田元社長が訴えられた状況から改善がないように見受けられることに対しては、まったく説明がない点

 以上から決断しました。
 企業というのはその規模が大きくなればなるほど動きが鈍く、見解の統一に時間がかかるようになることも事実です。風土というものがそう簡単には変化しないことも身をもって知っています。それでも、今回の声明は、あまりにもあまりであると私には感じられました。そこで、まずは金銭の利益が発生するプラットフォームからのみ撤退することを決めた次第です。
 今後も継続して様子を見つつ、どうするか考えるつもりです。
 
 Pixivが、二次創作の場を守ってくれているありがたいプラットフォームであることに変わりはありません。まっとうに働いている社員に不利な影響が出ることについても心苦しさはあります。使い続けようが撤退しようが、痛し痒しです。
 ご意見フォームにいわゆるお気持ちも送りましたが、それにどれほどの効果があるのかは……。正直、期待していません。BOOTH撤退だって、向こうからしたら屁でもないでしょう。しかし、Pixiv一強という状況が企業の慢心を招いていることは想像に難くなく、だからせめて私は私のできるアクションを少しでも取りたいと考えました。その結果としての、とりあえずのBOOTH撤退です。
 セクハラに関しては自分も過去に苦しんだ経験があるため、今回のあまりのひどさとあいまって他人事に思えなかったのも大きいです。大企業を相手取って訴訟を起こす恐怖に打ち克った方の勇気が、蛮勇となることのない世界が来ることを望んでいます。

 なお、今回の措置についてはすべて紙丑の意向であり、それをとうふに伝えて了承してもらいました。ありがとう。

 ちなみに『たびのキロク』、在庫僅少となっています。手前味噌ですがとても良い本になったとおもうので、ぜひお手にとってやってください。


2022.06.01. 紙丑ルイ


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