kylux 鬼ごっこ Posted on 2018年10月29日 by 紙丑ルイ 「食え」「でも……」差し出された桃を、アーミテイジは困ったように見た。ここにはフォークも、剥いてくれるばあやもいない。ベンと名乗った少年は、途方に暮れるアーミテイジを小馬鹿にしたように見た。「なんだ、都会者もんは、桃の食...
kylux ハナウタ Posted on 2018年10月24日 by 紙丑ルイ バックミラー越しに、車の後部座席に座る恋人を盗み見る。眠っているのか、目を閉じたまま彼は微動だにしない。彼から電話があったのは、二一時すぎだった。今日は会社のパーティーで遅くなるからと聞いていたので、もしかして早く終わっ...